IR Keyword-今さら聞けない、今すぐ使えるIRの基本用語
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IR用語集

IR活動では、証券・金融用語をはじめ、財務、経営企画、広報、マーケティング等、関連する様々な企業活動における専門用語を必要とします。ここではまず、日々のIR活動で登場する基本的な用語を解説します。

アナリスト

多くのアナリストは証券会社や運用会社の調査部門に所属し、企業について投資判断を示すアナリスト・レポートを書く。証券会社に所属する 「セルサイド・アナリスト」 と運用会社に所属する 「バイサイド・アナリスト」 は、企業及び投資家にとって身近な存在である。アナリストは投資理論、財務分析、経営者やIR・財務担当者へのインタビューなどをもとにして、株式などの投資価値の分析をアナリスト・レポートとして投資家に提供する。

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アニュアルレポート

投資家に対し、当年度の経営成績や財政状況を報告するために作成する年次報告書。決算報告だけでなく、経営者メッセージ、将来へ向けた経営戦略、事業の方向性なども記載する。欧米企業では一般的に作成されているツールであることから、日本企業では外国人投資家比率の高い企業が英語で作成するケースが多かったが、最近では国内外問わず全ての投資家に対して、日本語・英語版ともに作成する企業が増えている。

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海外ロードショー

海外の投資家を訪問して、現地の投資家にIR活動を行うこと。外国人投資家比率の高い企業では、年2〜4回、決算発表毎に行うケースが増えている。欧米の機関投資家は、企業価値の評価基準を将来のキャッシュフロー・パフォーマンスに基づくバリエーションに置いている。過去の実績の情報開示だけでなく、将来の事業運営におけるキャッシュフロー予測を明確にし、企業価値の拡大経営が行われているかどうかについて、プレゼンテーションを行うことが重要である。

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株価収益率(= PER)

(ピーイーアールまたはパー)  Price Earning Ratioの略で 「株価収益率」 のこと。PER=株価 ÷ EPS(一株当たり純利益) で算出される。株価が1株当たり純利益額の何倍まで買われているかを示す。企業の利益水準に対して株価が割安か割高か、といった株価の割安度を判断する指標として、投資判断尺度のひとつとして使われる。一般的にPERが高いほど利益に比べ株価が割高で、逆にPERが低いほど株価が割安であることを示す。

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株価純資産倍率(=PBR)

(ピービーアール)  Price Book-Value Ratioの略で 「株価純資産倍率」 のこと。PBR(倍)= 株価 ÷BPS (一株当たり純資産)。株価が一株当たり純資産の何倍まで買われているかを表す。市場が企業の資本効率をどのように判断しているのかが分かる指標である。PER(株価収益率)が株式の生み出す利益に注目しているのに対して、PBR(株価純資産倍率)は企業の持つ資産価値、解散価値に注目した投資尺度といえる。

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株式公開 (=IPO)

(アイピーオー)  Initial Public Offeringの略で 「株式公開」 のこと。 それまで特定個人や特定法人の株主によってしか所有されていなかった未上場の企業が新規に上場し、一般の投資家に株式を売り出すこと。株式公開時に、以前から株主が保有している株式を市場に売り出す 「売出し」 と、新株を発行して、市場からの資金調達を行う 「公募増資」 がある。株式公開により会社の知名度・信用度が向上し、また多くの投資家から資金調達が可能になる。

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株主判明調査

英語では、 「Shareholder Identification」 。 株主の状況について、株主名簿が実質株主と一致しているとは限らないことから、実質株主を判明する調査のこと。機関投資家のほとんどは、カストディーと呼ばれる信託銀行を通じた名義として株主名簿に記載されるだけが一般的である。株主名簿上の名義の先にある実際の株主が誰なのか、特 に大口株主については常に把握しておくことがM&A対策などにおいて重要である。

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機関投資家

個人投資家が自分の資産で投資を行うのに対し、機関投資家とは年金基金、投資信託、その他の運用者から資金を預かり、多額の資金を投資する組織のことをいう。主に、投資信託会社、投資顧問会社、生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、外国人投資家などである。運用の専門機関であり、多額の資金を運用しているので、市場に与える影響が大きい。セルサイドの推奨および独自の調査により、投資対象を選定する。

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決算説明会

年に2回、本決算及び中間決算発表の際に開催する説明会。決算数値の報告のみならず、今後の事業戦略等を機関投資家アナリストやメディアに向けて説明する場である。最近は年4回、四半期決算毎に開催する企業が増えている。また、当日の説明会の様子を撮影し、動画ストリーミングで配信することで、個人投資家へ向けても情報開示している企業も多い。

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コーポレートストーリー

企業の過去、現在、未来へ繋がる企業の成長戦略を論理的に示した成長戦略ストーリー。投資家が企業の成長性を理解し、投資判断へと至る上で、重要な要素となる。経営ビジョン、自社のポジショニング、ミッション、差別化要因、ビジネスモデル、今後の戦略、事業ドメイン等が明快であり、また、成長戦略と連動した精緻な中期計画がコーポレートストーリーに論理的に織り込まれていることが説得力を増すために重要である。

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自己資本利益率 (=ROE )

(アールオーイー)  Return on Equityの略で 「自己資本当期純利益率」 のこと。連結ROE(%)=当期純利益÷(純資産-新株予約権-少数株主持分)×100、単体ROE(%)=当期純利益÷(純資産-新株予約権)×100で算出される。当期純利益を自己資本で除した比率で、株主の立場からみた事業の収益性・自己資本を使ってどれだけ利益をあげたかを測る基本的な指標となる。一般的に、ROEが高いと効率的に経営ができている株主にとっても魅力的な企業、ROEが低いと効率的な経営ができていない、ということになる。

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スモールミーティング

数名のターゲットを絞ったセルサイドアナリストファンドマネージャーを集めて行う少人数形式のミーティング。企業のプレゼンテーションと同様に、質疑応答を重視して時間を割くことが多い。企業側の意向をより深く伝えることができ、また参加者もより詳細な質問をすることができるので、ラージミーティング (大説明会) よりも企業とアナリスト・投資家の距離は縮まりやすい。

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セルサイド

証券会社・投資銀行など、有価証券を投資家に売る側の組織をセルサイドと呼び、機関投資家をはじめとするバイサイドと対比する。セルサイドに所属するアナリストは 「セルサイド・アナリスト」 と呼ばれ、注目した企業について、財務数字を中心にさまざまな資料を分析するとともに、経営者やIR・財務担当者にもインタビューを行い、投資家向けに企業のレポートを書く。

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総資産利益率 (=ROA)

(アールオーエー)  Return on Assetの略で 「総資産(総資本)利益率」 のこと。ROA(%)=利益÷総資産(総資本)×100 で算出される。利益を総資産(総資本)で除した割合で、事業全体の投資利回りを測る尺度・収益性を示す指標とされる。利益は、営業利益、経常利益、当期純利益などが使われ、それぞれ総資産営業利益率、総資産経常利益率、総資産純利益率、と言われる。保有している資産をどれだけ有効活用しているのかを示す指標となる。製造業など固定資産の多い業種の分析に適した財務指標で、資産の有効活用度を測ることが可能である。

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ダイリューション

株式の希薄化のこと。上場企業が、公募増資あるいは第三者割当増資等により新株を発行することにより、既存株主の持分割合が減ることを言う。新株発行により会社が発行する総株式数が増えることにより、既存株主の持分は減少し、したがってEPS (一株当り当期純利益) も下がることになり、理論的には新株発行割合分、株価は下がることとなる。

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適時開示

証券取引法に基づく有価証券届出書、有価証券報告書などの法定開示に対して、取引所毎で定められている情報の開示。投資判断材料の提供の機能を果たす制度として、重要な会社情報を適時、適切に投資家に対して開示し、法定開示を補完する役割を果たす適時開示が重要である。適時開示が求められる会社情報とは、一般的に、有価証券の投資判断に重要な影響を与える会社の業務、運営または業績に関する情報である。

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バイサイド

投資信託会社、投資顧問会社、生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、外国人投資家といった機関投資家のことをいう。企業を推奨するセルサイド (証券会社など) に対比させ、実際に資金投入して株式を購入する存在であることから、このように呼ばれる。

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一株当り純資産 (=BPS)

(ビーピーエス)  Book-value Per Shareの略で 「一株当たり純資産」 のこと。BPS=普通株式に係る期末の純資産額 ÷ 期末株式数(期末の普通株式の発行済株式数−期末の普通株式の自己株式数)で算出される。普通株主に関する企業の財政状態を示すものであり、その企業の普通株式が一株あたりいくらになるかという意味で使われる。一株当たり純資産をその企業の解散価値ともいう。

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一株当り純利益 (=EPS)

(イーピーエス)  Earnings Per Shareの略で 「一株当たり純利益」 のこと。EPS=当期純利益 ÷ 発行済株式総数で算出される。ただし、現時点での発行株式数と、ストックオプションやその他の潜在株式を含めた総株式数も計算しておく必要がある。収益性分析の指標として使われる。

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ファンドマネージャー

ファンド(投資信託)の運用を任されている運用責任者。投資対象銘柄を選定し、投資判断を下し、実際に投資する。投資信託会社や投資顧問会社などの機関投資家(バイサイド)に在籍している。

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ワン・オン・ワン・ミーティング

One on One Meeting。企業のトップ及びIR担当者が、機関投資家やアナリストを直接訪問し、決算数値、事業内容や経営戦略を1対1で伝えるミーティング形式。まさにワン・トゥ・ワン・マーケティングで、両者の距離はもっとも縮まり、密度の濃いコミュニケーション活動である。活発な意見交換やディスカッションがなされることもあり、経営への有意義なフィードバックが得られる貴重な機会でもある。

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IR

(アイアール)  Investor Relationsの略で、直訳すると 「投資家向け広報活動」 。自社株の投資価値を株主や投資家に訴える企業のマーケティング活動である。IR活動を通じて投資家との信頼関係を構築し、資本市場から自社の企業価値として適正な評価を得ることを目指す。株式投資にはリスクを伴うので、投資家がリスクを取る価値があると納得できるだけの企業情報をきちんと提供することが重要である。財務数字 (過去の数字) のディスクローズにとどまらず、成長戦略 (未来の姿) を示し、適時、公平に継続して活動していくことで、投資家の理解・期待・信頼を得ることができる。また、企業の経営トップからIR活動を通じて社外に発信される情報はコーポレートメッセージとして重要な意味をもち、PR活動・営業活動・社内広報・人材採用等、企業活動のあらゆる側面へ影響を及ぼすことから、IR活動は経営戦略そのものであり全社的なコミュニケーション活動ともいえる。

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